
入札参加資格申請とは、国や地方自治体などが発注する公共工事や物品の購入などの入札に参加するために、事前に必要な申請書類を提出し、入札参加資格審査を受ける手続きのことです。
入札参加資格審査は、契約対象者としてふさわしいかどうかを審査するもので、審査に通過し、入札参加資格者名簿に登録される必要があります。入札に参加するためには、事前にその機関の入札参加資格を取得する必要があります。
建設業の場合、
建設工事事業者として公共工事・各省庁管轄工事に入札したいときは、下記1,~5,の手順を踏む必要があります。
1,建設業許可を取得する
▼
2,決算変更届を行なう
決算日から4ヶ月以内
3期分必要
毎年行う必要があります
▼
3,経営事項審査(経審)を受ける
▼
4,入札参加資格申請
各自治体・各省庁等へ
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5,入札資格を得た自治体へ入札が可能
発注機関は、入札者を募るにあたり入札の参加資格要件を設定しています。
そのため、事前に会社情報や納税証明などの必要書類を添えて入札資格を申請し、参加資格要件を満たしていることを証明する必要があります。申請内容に不備がないことが確認されれば、発注機関の入札参加資格者名簿に登録されます。
入札参加資格は、資格取得の試験があるわけではなく、企業規模や資本金等をもとにした審査で、取引を始めるための登録手続きのようなものです。必要書類を揃えて機関に申請すれば資格を取得できます。
機関によっては、「業者登録」「指名願い」と呼んでいる機関もあります。
入札参加資格の分類
入札参加資格の分類 | ||
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建設工事 | 建設工事 |
新築工事 |
土木工事 |
設備工事 |
|
建設コンサルタント | 設計 |
設計 |
測量 |
改修設計 |
|
物品 | 物の製造・販売 |
事務機器 |
役務 |
サービスに |
人材派遣 |
「一元受付」とは下表の24機関について、1回の申請ですべて網羅できる入札参加資格申請となります。また、資格を取得した後も、2年ごとに更新審査が必要となります。
一元受付24機関
1.国土交通省大臣官房会計課所掌機関 |
13.最高裁判所 |
2.国土交通省地方整備局 |
14.内閣府 |
3.国土交通省北海道開発局 | 15.東日本高速道路(株) |
4.国土交通省国土地理院 | 16.中日本高速道路(株) |
5.法務省 | 17.西日本高速道路(株) |
6.財務省財務局 | 18.首都高速道路(株) |
7.文部科学省 | 19.阪神高速道路(株) |
8.厚生労働省 | 20.本州四国連絡高速道路(株) |
9.農林水産省大臣官房予算課 |
21.独立行政法人水資源機構 |
10.経済産業省 | 22.独立行政法人都市再生機構 |
11.環境省 | 23.日本下水道事業団 |
12.防衛省 | 24.独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構 |
一元受付を申請するにあたり、建設工事の競争入札参加資格申請では、「経審(経営事項審査)」を受けていることが要件となります。(申請書類提出機関終了日から、1年7カ月前より後の決算日を審査基準とするもの、かつ、申請する日の直前に受けたもの)
インターネット方式のスケジュール
(1) パスワード発行申請受付及び添付書類等の郵送期間
令和7年11月ごろ~令和7年12月下旬ごろ
(2) 申請書データ作成期間
令和7年11月ごろ~令和8年1月中旬
(3) 申請書データの受付期間
令和7年11月ごろ~令和8年1月中旬
インターネット方式の申請業者におけるメリット
申請者のメリットとしては、次の点が挙げられます。
(1) 複数の各機関に対する申請が可能となる。
(2) 申請窓口へ申請書類を持参する必要がなくなる。
(3) 確定前で申請書データ受付期間内であれば、申請内容の修正が可能である。